総特集:日本板碑大全

板碑とは、板状に加工した石の供養塔の一種。鎌倉時代から室町時代まで、関東地方を中心に全国で数万基が確認されています。
板碑は、緑泥片岩を加工して作られ、その緑泥片岩は、三波川変成帯から主に産する岩石。三波川変成帯は、関東から九州まで続いている地質帯で…
日本中の板碑を地図で解きほぐします。

【特集目次】
　・中世板碑の世界　(伊藤宏之/大正大学文学部准教授)
　・日本列島と三波川結晶片岩-緑色片岩(青石)の特徴・分布・形成-
　　　(本間岳史/長瀞町文化財保護審議会委員)
　・埼玉県小川町「下里・青山板碑製作遺跡」
　　　(吉田義和/小川町にぎわい創出課和紙普及宣伝担当)
　・奈良・和歌山の緑色片岩と板碑　(佐藤亜聖/滋賀県立大学人間文化学部教授)
　・徳島県の結晶片岩と板碑　(西本沙織/徳島市教育委員会社会教育課)
　・板碑の生産と流通　(伊藤宏之/大正大学文学部准教授)
　・古墳石材と板碑への転用　(磯野治司/北本市市長公室)
　・武蔵府中でつくられた板碑　(深澤靖幸/府中市郷土の森博物館館長)
　・板碑が立つ中世墓 ～埼玉県毛呂山町崇徳寺跡～
　　　(佐藤春生/毛呂山町歴史民俗資料館副館長)
　・黒雲母片岩と下総型板碑　(比毛君男/上高津貝塚ふるさと歴史の広場学芸員)
　・伊奈石と伊奈石板碑　(本間岳人/立正大学文学部特任講師)
　・蛇紋岩と南房総型板碑　(早川正司/元 館山市立博物館)