現在の国土交通省国土地理院には、旧参謀本部陸地測量部が関東大震災の被害状況を記載した「震災地応急測図原図」が大切に保管されています。 これらの地図は、関東大震災直後の1923年(大正12年)9月6日から15日という短期間で、当時の参謀本部陸地測量部が延べ94名もの調査員を配して作成したものです。今から100年前の地形と土地利用状況、交通網の発達の状況(鉄道や道路など)が分かると同時に、関東大震災による被災状況が克明に読み取れます。 変化情報調査として、関東地方の主要道路・鉄道の被害、交通線に沿う集落の被害及び地形の変化の変状等を把握するため、東海道・甲州街道・陸前浜街道などの主な街道を踏査するとともに、街道沿いの郡役所・町村役場・警察署・郵便局・駅等で聞き取り調査を行っています。 被災地調査の範囲には、軍事機密として地図の一般への発行が停止されていた秘図の地域も含まれており持ち出しができないため、調査隊員は秘図から海岸線や河川、主要道路や鉄道、集落や地名を写し取って写図を作成し、現地調査で基図として使用しました。 これらの地図を見ると、今まであまり知られていなかった土砂災害の状況が良く判ります。
価格:各2,515円(税込)
サイズ:46.0×58.0cm(インクジェット出力図)
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一覧図
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